遺族のマナーと心得

香典をお断りしている旨が、何らかの事情でうまく伝わらないために、会葬者の方が香典をお持ちななってきた場合は、持ってきて頂いたおり相手に「有り難う」とはいわず、「故人の遺志でご辞退させて頂いております」と丁寧にお断りします。

香典返しに礼状はつけないのがしきたり。もらったお礼はいいと思いますが、二度と起きて欲しくないことには礼状を出すべきではないということがありますので、香典返しという形をとるお礼は控えるべきでしょう。ただし会社名で香典を頂いた場合、香典返しは必要ありませんが、礼状はだしたほうがいいでしょう。特別にお世話になった場合なら、忌明けの報告もかねて上司や代表者に挨拶にうかがいます。

喪中に歳暮、中元はそもそも日頃のご挨拶と、気持ちとして違うことですので送ってもかまわないようです。但し正月などのお年玉は縁起の関係で、「お年玉」と書かず他の文言にすべきでしょう。「筆代」「文房具代」など。
密葬する場合、会社などにはあらかじめ「遺族の意向もありますので、参列はご遠慮いただきますようお願いいたします」とつたえ、葬儀が終わった後の場合は、「身内だけの葬儀にしたいとの意向でしたので、ご連絡は控えさせていただきました」と葬儀のあったことの報告は礼儀ですね。

ここでしきたりとして、葬儀のならわしで「逆さごと」というのがあります。ご遺体の衣装を左前に着せたり、帯のこま結びを縦に結んだり、枕元に屏風をひっくり返してたてる、逆さ水といって湯灌の際、水を張ったところにお湯を入れぬるくするとか、棺時に足袋を右左逆にはかせたり、逆さ着物といって亡くなった人の衣装をさかさまにしてかぶせるなど(襟を足のほうにして着せる----洋服の裾を顔の方に、着物の襟を足元に掛ける)。

これは「死」と日常を分けて、生きている私達の世界と区別するあらわしとしておこなわれるそうです。またあの世の世界では、この世とあべこべになっていると考えられた根拠を元に、よく葬儀が夜に行なわれたのも(最近は昼夜問わずですが)、死者が向こうに渡るのに、明るいのがよいという理由で、こちらが夜なら、向こうは昼だからということらしいですね。

年賀状の欠礼は、喪中の期間中にだしますが、両親が死んだときで1年、夫1年、妻3カ月、子供・兄弟は3カ月、祖父母は5カ月、叔父叔母は3カ月が喪の期間となっています。遺族が故人と同居していたかどうか、あるいは手紙を出す先が故人のことを知っているかどうか、家同士のつきあいなどを基本として決めます。会社などはあえて省略でもかまわないと思います。

不幸があった翌年は、お正月のお祝いを行わないというのが一般的で、近親者を亡くした場合、年賀欠礼状を出します。通常欠礼の範囲は、2親等までの親族、もしくは故人と同居していた場合。父母、配偶者の父母、子、兄弟姉妹、祖父母、配偶者の祖父母、孫、配偶者の兄弟姉妹まで。祖父母、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹を亡くした場合は、故人と同居していなければ欠礼としないそうです。毎年年賀状のやりとりをしている方に出します。喪中であることを先方が知っていたとしても、出すのが正式とするほうがいいですね。

たとえ葬儀に呼ばなくても故人の死を知らせるという意味で、欠礼状をだす場合もあります。

12月はじめには出すようにし、文面には、誰が亡くなったのかわかるように、故人の名前と続柄を記しておきましょう。家族の連名で文面を作成し、印刷を依頼することが多くなっているようです。

具体的には、

「喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます。|死去月|に|故人続柄||故人の名前|が|享年|にて永眠いたしました。ここに本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますと共に、明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。」

などと書きます。

忌明け法要が近づいてきたら、本位牌や法名軸を用意して、忌明けを過ぎた白木の位牌は、菩提寺と相談して処置をきめます。納骨を行う場合は、あらかじめ法要の用意をし、お墓がまだない場合は、忌明けが過ぎたら御骨を預かってもらう事もあるのでお寺、霊園に相談しておきましょう。
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遺族のマナーと心得
葬儀のマナーについて

ほとんどめったやたらにあるものではないので、急な事態に戸惑ってしまうこの無いよう、今回は葬儀のマナーについてお話ししましょう。

全般的には常識で結婚指輪以外のアクセサリーは着けず、服装は地味な平服、よく言われる忌み言葉ですが、「重ね重ね」などという"不幸が重なる"という暗示するような言葉に注意すること。同じ意味で、「幾重にも」とか「再三」「追って」なども使わないほうがよいでしょう。ご遺体の対面は、会葬者はあくまで遺族に勧められたときだけ。

会社関係の方は、代表者だけでも親しければ通夜にも出席しますが、通常は告別式だけです。

どうしても告別式に出席できない場合、通夜の方に出席し、世話役などにお詫びをしておけばいいと思います。どうしてもどれも出席出来なければ、弔電を打ちます。
電話で弔電を打つ場合は、まず相手の住所と名前と共に電文をかいてから、局番無しで115。自分の電話番号と名前をいい、次に相手の住所と名前を告げます。電文をゆっくり読み、名前を知らせる場合がほとんどですから、電文の中には段落に続けて名前、住所、場合によっては役職も必要でしょうか、それらをあらかじめ書いておきます。

郵便局などでは、専用の電報発信用紙というのがあるので、それを利用するといいでしょう。

文章は短くすることがポイントですが、すでにあらかじめNTTではお悔やみとしての文例が用意されてあり、「お悔やみの***番」と申し込むだけで出来ます。また文章は一部ことばを変えて利用することが出来ます。7501番から、かなりな文例が用意してあります。

台紙も電報料+1000円〜数種選べるようになっています。

父、母、娘、息子、孫、友人、先生、企業向けなど文例はかなり多岐に渡って用意してあります。

欠席する際の文例として

悲しいお知らせに呆然としております。お別れにも伺えず、残念でなりません。心からご冥福をお祈りいたします。

お悲しみに対し弔問かなわぬ非礼をおわびし、謹んで哀悼の意を表します。

ご生前のご厚情を思えば、お見送りをしなければなりませんのに、健康を害し伺えず申し訳ございません。故人のご冥福を祈って手を合わせております。

などがあります。

弔辞などは、原稿用紙二枚分ぐらいの内容、長さについてはこれといった決まりはありませんが、3〜7分。実際長くても4分くらい。内容に「薬石効なく入滅され」「哀惜痛恨にたえず」などというのは、紋切り型といっていわば、手あかの付いた常套句。あまり感情が感じられなくて印象も悪いですね。ちなみに「浮かばれない」「迷う」などの言葉は、仏式では使いません。

内容に関しては、まず、いかに自分が故人の死に対して驚き、そして思い出や自分との関係を語るようにして、故人の人柄や功績、遺族への慰め及び励ましの言葉を添え、故人の旅立ちを安らかに願う旨言葉を結びます。

弔辞を呼ばれたらまず祭壇の前に進み、遺族、司祭者に一礼。三歩進んで遺影に一礼してから弔辞の包みを開きます。朗読がおわったらたたんで包に入れて、

正式には、大判の奉書紙か巻紙に薄めの墨で書きますが、最近では便箋に万年筆で白い封筒に入れるのも失礼ではないようです。弔いのものなので普通の折り方とは逆に右から折ります。奉書紙を使う場合は、包みは、同じ奉書紙を使い、奉書を幅半分に切ったものを左前3つ折りに折ります。表書きは、「弔辞」、「弔詞」などと、封筒でもこれは筆で書いた方がいいですね。

弔辞を開くときは、左手に持ち、右手で上包みを開き、上包みを弔辞の上に重ねて持つ様にします。右手を使い上包みをたたんで、たたんだ上包みを左手に持ち右手で弔辞を開きます。いくつか折ってある場合、全部開いても、開きながらでもでもかまいません。包みは巻紙に重ねて左手に持つ様にします。正面が祭壇側に向くようにして、祭壇におきます。

訃報を聞き、急いで駆けつけた場合でも、「このたびはご愁傷さまでした」とお悔やみは始めに申し上げときましょう。遺族は非常にあわただしいものですから、玄関先でかまいません。通夜の場合、喪主や遺族には、会えれば直接あって申し上げたほうがいいですね。死因やその死の間際など、遺族を慰める内容と関係のない話題は絶対に聞いてはいけません。お悔やみではなくなってしまいます。ですからお子様がお亡くなりになったときなど、お子さまのことを思い出すような話などはもってのほかです。まずは相手の立場、感情に配慮しましょう。神式、キリスト教式では、「冥福」「成仏」「供養」などの言葉は使用しません。

ちなみにカトリックでは教会に供花をしても拒否されます。お花を遺族にどうしても送りたいときは、後に配達して送った方がいいですね。香典という習慣もないので、現金を送るのはいけません。逆に音楽葬など無宗教の場合、香典は「御霊前」と表書きしておけばいいでしょう。

葬儀に参列するには式が開始される十分前までには受付をすませるくらいがいいですね。告別式だけに参列する場合は、告別式が行われる時間内で。会場に入ったら、わざわざ遺族を捜してお悔やみのあいさつをするのは非礼になりますので、案内に従い席に着くようにします。開式の前に遺族に会ったら、お悔やみの言葉を簡潔に述べる程度に。一時的に退場するのは極力避けるべきですが、どうしてもそうなる場合、あらかじめ末席にすわって、喪主や遺族には挨拶せず、受付にちいさく声をかけるようにします。

芳名帳など、参列の受付で記入するときは、会葬御礼などを送る場合に必要となるものですから、時を崩さず、きっちり住所氏名を書き、略してはいけません。代理できた場合、住所,氏名のわきに「代」と小さく書き添えておきます。名詞を預かっている場合は、自分の名刺といっしょに添えて、自分の名刺に「代」と名前に書き加えておきます。会社や団体の一員として参列する場合、名詞だけでなく、芳名帳に社名や団体名、役職名なども記入。

慶事と弔事が重なった場合は、弔事を優先するようにします。結婚披露宴と葬儀・告別式が重なった場合は、告別式に出席するのがしきたり。二つの葬儀が重なった場合は、出席できないほうに代理人を参列させるようにします。代理を立てた喪家へは、初七日などに弔問して、霊前にお参りするようにしたほうがよいでしょう。告別式が終われば辞去してもかまいませんが、遺族の挨拶もありまあすので、出棺までは見送るようにしたいですね。
 
遺族の希望があればもちろんのこと、喪主、遺族、故人に親しかった友人、知人でしたら火葬場に同行してもかまわないでしょう。ただ車の段取りがありますから、早めに連絡なり、承諾を得ておく必要があります。

香典のタイミングですが、「この度はご愁傷さまでございます」と簡単に受付でお悔やみの言葉を述べ、記帳の後差し出します。この時例え友人が受付をしていても、余計なおしゃべりは無論慎むべきです。

喪服は男性は特にブラックスーツであればいいのですが、女性の場合、夏場でも袖のないものは避けて肌の露出を控え、シンプルなデザインを選ぶこと、ブラウス着用は色は黒、光沢があったり、透ける素材は避けるべきです。お子さんのばあい、男女ともに学校制服が清掃になります。お子さんが小さい場合は、グレーなどの地味な服装遺族であれば腕章を右腕に巻くか胸に喪章かリボンをつけます。。靴下は白いものでかまいません。女の子なら白のブラウスに黒のスカート、黒靴でいいでしょう。

香典ですが、一般に香典に包むお金には、新札が避けられているようです。これは、新札を包んだ場合に、不幸が起こることを事前に準備していたかのように理解されかねないからだといわれます。どうしても新札しか用意できない場合には、一度お札に折り目をつけておくといいでしょう。

香典は、身内の場合には葬儀費用の援助としての意味合いがありますので、、訃報を知った直後に持っていく方がいいですね。受付が無くて、香典をドコに持っていけばいいかという場合、ない場合には祭壇の受付台、または香炉の横などに供えれば問題ないようです。

これは、遺族に関係ありますが、納棺の際、いっしょに入れるものには金属系のものは入れられません。火葬場ではお骨上げは係の方が指南してくれる場合が多いので、あまり迷うことはありません。

忌明け法要などには、喪服に近いものを着ますが、一周忌、三回忌と回を重ねるにしたがって、喪の表現は少なくしていくのが一般のしきたりになっています。